市民センターの印刷物等でPhotoshopなどの画像編集ソフトにはお世話になっていますが、その悩ましい機能の一つにレイヤーの合成方法があります。

簡単に言うと画像の上に画像をどのように乗せるか?という機能。

これが非常に多機能なのですが、多機能過ぎて逆に混乱するほど種類があるので、自分用の覚書も兼ねてここに情報を載せておきます。

元画像 shirotarou01
元画像です。一番上 「とっとこ」の文字
二番目 「しろたろう」の文字
三番目 しろたろうの写真という順番でレイヤーが重なっています。
ディザ合成 shirotarou02
フチをギザギザにする合成方法です。滑らかな曲線もカクカクのジャギジャギになるので、例えばドット風の描写をする際にも使ったりしますが、透明度を変えることでノイズのような表現も可能です。砂嵐、星のきらめき、ドット絵などの表現にどうぞ。
比較(暗) shirotarou03
下の画像と比較を行い、暗い方を採用する合成方法です。下に明るい画像があればはっきりと表示され、暗い画像があればしっとりと馴染みます。明るい背景に文字をなじませたり、明るい色を別の色に置き換える際などにどうぞ。
乗算 shirotarou04
レイヤーの色を掛け算で乗せる合成方法です。使用頻度はぶっちぎりの1位。
レイヤーを半透明のシートにして、下の画像の上に乗せていると考えると分かりやすいです。
白は完全に見えなくなり、黒は通常の合成と何も変わりません。白黒のイラストに色を乗せる、画像の白い部分を抜く際などにどうぞ。
焼き込みカラー shirotarou05
基本の色相を保ったまま上の色を乗せる合成方法です。レイヤーをコピーして重ね、上のものに使うことで名前のとおり「焼き込んだ」ような風味を出すことができます。陰影を濃くする、劇的な表現などにどうぞ。
焼き込み(リニア) shirotarou06
少し暗くなる焼き込みカラーです。これといって使い道はありません。
比較(明) shirotarou07
下の画像と比較を行い、明るい方を採用する合成方法です。比較(暗)とは逆に、下に暗い画像があればはっきりと表示され、明るい画像があれば薄く馴染みます。暗い画像にしっとりと色を乗せる、画像全体にうっすらと色を乗せる際などにどうぞ。
スクリーン shirotarou08
乗算の逆、重ねれば重ねるほど白くなる合成方法です。乗算とは逆に黒は完全に消え、白は一切変化がありません。
画像では一番上にオレンジ色のレイヤーを1枚用意し、そこにスクリーンを適用しました。黒い背景を切り抜く、黒い線にだけ色を乗せる、セピア調の画像作りなどにどうぞ。
覆い焼きカラー shirotarou09
基本の色相を保ったまま明るい部分をより明るくする合成方法です。レイヤーをコピーして重ね、上のものに適用することで色の飛んだ写真のような表現を行うことができます。
明るい部分がよりはっきりとしてビビッドなイメージになりますが、大抵明るくなりすぎるので、透明度などで調整してください。写真を明るくする、ポップなイメージの作成などにどうぞ。
覆い焼き(リニア) shirotarou10
少し明るく覆い焼きカラーです。まず使い道はありません。