いよいよ来る春の分蜂の季節です!
「分蜂(ぶんぽう)」とはみつばちの群れが増えてお引越しをすることです。
みつばちにとっては喜びの季節であり、
ハチ飼いさんたちにとっては一番忙しくまた一番楽しい季節であります。

つい先日、武豊でオス蜂のフタが見られたとの報告がありましたのでいよいよ分蜂の予兆です!

さて、イベントから10日以上が経ってしまいましたが、
3月11日「みつばちのお話会」2017 が無事終了いたしましたのでご報告させてください。

当日は約70名のミツバチに関心のある皆さまにご参加いただき、本当にありがとうございました!
一時は椅子のご用意が間に合わず大変ご迷惑をおかけしてしましまいました。参加者様の3分の2は知多半島内から、後の3分の1は三重、名古屋、豊田などの半島外からでみつばち熱の熱さが伺えました。

今回のお話会の内容は、
日本みつばちの飼育をこれから始める方に向けて分蜂群の捕獲のやり方に重点を置いたもの。
今回も講師に白金丈英さんをお招きしました。

丈さんのお話はすごくわかりやすいのです。

白金さんは、もともとタネの活動をしていたことからみつばちが重要な昆虫であること、大量失踪の原因も環境問題は繋がっていることを知ったことから在来種の日本みつばちの飼育しはじめました。飼育して5年目となる今も、巣箱づくり教室やお話会などをとおして広く知ってもらう活動をされています。
この白金さんの、蜜を取ることが目的ではなくみつばちをとおして人と自然界、人と人を繋ぐことが目的という考え方にとても共感します。
そのような底辺があるからこそ話がわかりやすく、参加者の皆さまに響くのかなと思いました。

~お話し~
「ミツバチ飼育は大家さん業に似ている」
蜜蜂ははちみつを生産するための家畜ですが他の家畜と違うところが、搾取しないこと。
私たちはみつばちにおうちを提供する代わりにお家賃としてハチミツを分けてもらうという関係である。
こんな話からお話会がスタートし、
自然巣の見つけ方や
春の分蜂に向けての備えや気をつける点、必要な道具や工夫、作り方など、レクチャーを交えて丁寧に解説いただきました。
・用意する待箱は多い方がよいこと(最低でも5個)
・キンリョウヘン(東洋蘭の一種)や待ち箱ルアーがあると捕獲率がUPすること
、、、、などなど。

~巣箱の見学~
次に外へ移動してみつばちの飼育群を観察。
巣箱やハチ受け(分蜂集合板)を実際に見てもらいながら飼い方を説明。
幸いこの日は天気がよく、みつばちが活発に出入りする様子が観察できました。
こんな黒山の人だかりに囲まれ大注目を浴びてもせっせと働いていて、こんなかわいい蜂たちを見ると参加者のみなさんの蜂熱が一気に全開になったのか質問が次々と飛び交いました。

あっというまに終了の時間がきて、2時間では到底語りきれない捕獲に関するお話でしたが、今回の講座で基本的なことを学び、今後はみなさんご自身で本やインターネットでお勉強するためのよいきっかけになったかなと思います。

みつばちの世界、奥深いです!
まさに「生涯学習」・・・

講師の白金さん、今回もありがとうございました。
お越しくださった皆さま、また椅子を出すのや片付けまで手伝ってくださった方々ありがとうございました!
そして南陵のみつばちさん。がんばって越冬し元気な様子を見学させてくれてありがとう。

みつばちが元のように飛び交う地域になりますように。

写真:イヨコ様 北  文:北

 

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