こんばんは。

いきなりですが、今日9月5日は何の日かご存知ですか?

大谷地区で「遊園地」と呼ばれている公園は、春祭りのときは「御旅処」として、山車が停車する場所。夏には盆踊りの会場となる場所です。

その大谷遊園地の片隅に「災難追悼の碑」と刻まれた石碑が建っています。

石碑の裏側には次のように刻まれています。

〝昭和二十年九月五日、この地に漂流してきた不発弾が爆発、七名の少年の尊い命が失われた。

この事実を忘れることなく後世に伝えるためにこの碑を建つ。

平成二十七年十二月      有志〟

今から72年前の9月5日、現在は大谷遊園地となっているこの場所で痛ましい事故があった。9月5日はそういう日ということになります。

大谷の海岸がコンクリートの防波堤で護岸されたのは、昭和35年の伊勢湾台風の翌年の昭和36年。それ以前はこの場所は砂浜の海岸だったと聞きます。

私が生まれたのは昭和37年で、私はこの事故もこの場所が砂浜だったことも知りません。

この事故については、昭和9年生まれの母からは何度も聞かされました。母は直接目撃することはなかったようですが、当時小学生だった母にはさぞかし衝撃的だったことでしょう。

その母が亡くなってからすでに17年。人々から完全に忘れ去られる前に、有志のみなさんによってこのような碑が建てられて本当によかったと思います。

 

文・写真  久田