こんばんは。

私の家には柿の木があって、実が色づいたので同僚のみなさんに味見してもらおうと職場に持ってきました。柿の食べごろは10月~11月とされ、今日持って来た柿は「硬め」が好きな方に向いていると思います。やわらかいのがお好きな方は、このまま室内に置いておけば熟していきます。

柿は日本で古くから食されているフルーツで、弥生時代に大陸(中国)から渡ってきたと考えられているそうです。干し柿にしたり渋抜きをしないで食べられる「甘柿」や「不完全甘柿」は、鎌倉時代に突然変異によってできたとのこと。「甘い柿」は安土桃山時代にポルトガル人によってヨーロッパに伝えられ日本固有の種と考えられたため、柿の学名は”kaki(カキ)”、イタリア語でも”cachi(カキ)”というそうです。

昔から、「柿が赤くなると医者が青くなる。」と言われていて、夏に紹介した「枇杷(ビワ)」とともに万病を予防する健康によい果物とされています。

『Slow Beauty — 命を頂くことに感謝して栄養満点のご飯を食べよう』というウェブサイトでは、「柿はこんな方にオススメ」としています。

〇悪酔い予防として  〇二日酔い予防・軽減  〇風邪を引きやすい方 〇免疫力低下が気になる方 〇ストレスが多い方  〇タバコを吸う方  〇疲れ目・ドライアイ   〇血圧が高めの方  〇動脈硬化の予防に〇濃い味付けが好きな方   〇むくみ予防   〇便秘予防・整腸に    〇腸内フローラが気になる方  〇老化を予防したい方  〇美白を心がけている方  〇シミ・シワが気になる方   〇肌が乾燥しやすい方

◎柿の実はビタミンCが豊富であることで知られますが、更にビタミンAも豊富です。日ごろのビタミンC、ビタミンAの摂取に役立てたいものです。干し柿にするとビタミンAが増加し、干していないものの2倍になります。但し、干すことによってビタミンCは損なわれます。

◎柿のへたは、漢方では「柿帝(シテイ)」と呼ばれ、これを煎じた「柿帝湯(シテイトウ)」はしゃっくりに効く漢方薬として、薬局でエキス剤が入手できます。柿のへた10個を1カップの水で煮出しても良いそうです。夜尿症には、これを日常的に愛飲すると良いそうです。

◎柿の葉は、ビタミンCが豊富です。更に柿の葉に含まれるポリフェノールの一種”アストラガリン”には抗アレルギー作用があるそうです。

◎柿の葉を乾燥させた「柿の葉茶」を愛飲すると、●ビタミンCの補給、●新陳代謝を活性化、●動脈硬化の予防、利尿効果、高血圧症などに有効だそうです。但し、コーヒー、緑茶、紅茶は作用を相殺するので柿の葉茶を飲んでいる時は控えた方が良いとのことです。

◎柿渋(柿渋エキス)は、渋柿の果汁を発酵させて熟成させたものです。和紙などに塗って強度を増すことの他、防虫・防腐の目的で使用されます。打ち身、やけど、かぶれ、しもやけ、痔、ハチなどの虫刺されなどに塗布しても有効です。加齢臭など体臭が気になる方にもよいそうです。

南陵地区内の住宅では、庭に柿の実が色づいているのをよく見かけるようになりました。この地域でも、昔から親しまれてきた「柿」ですが、これから風邪が流行する季節に向けて健康の維持にもお役立てください。

この記事が多少の参考になればうれしいです。

 

久田