おはようございます。。

一昨日より一段と寒くなり、冬本番の寒さとなりました。気象庁による東海地方の向こう一週間の天気予報では、平年より寒くなる確率が70パーセントとなっています。みなさんの寒さ対策は万全でしょうか?

私は「南陵のスタッフで一番の寒がり」と言われていて、特に冷え込む「夜の部」を主に担当していますので、身体を冷やして体調を崩してしまわぬよう気を付けたいものです。

私はもう5年以上、冬の寒さ対策として、ベンジン式カイロを愛用しています。私より年上の方は子供のころなどに使ったことがあるかもしれませんね。

 

以下、白金触媒を利用したベンジン式カイロの紹介。

【写真1】は外観です。ステンレス製のボディーは熱くなるため、フリース製の巾着袋に入れて使用します。

 

【写真2】は構造がわかるようにしたものです。

上から、蓋 – 発熱に必要な酸素を取り込むことができるように穴があけられています。

真ん中は火口(ひぐち) – 燃料のベンジンと酸素が化学反応して発熱します。グラスウールに白金(プラチナ)の粒子が付けてあり、この白金が触媒となって通常の燃焼よりもゆっくりと反応し、穏やかに発熱します。

一番下は燃料タンク – 脱脂綿が詰めてありベンジンを染み込ませます(最大25ml)。標準サイズのタンクを満タンにすると、約24時間発熱が持続します。

【写真3】カイロベルト。網の部分に回路を入れ胴体に巻き付け、マジックテープで止められるようになっています。お腹、背中などを温めます。

【写真4】ネックウォーマータイプのカイロベルト。冷えると凝りやすい首の付け根や肩を温めるのに適しています。

白金触媒–ベンジン式のカイロは日本人が発明したもので、発明されたのは1923年(大正12年)だそうです。白金(プラチナ)を触媒とすることで、ベンジンをゆっくりと穏やかに「燃焼」させる技術は、当時としては大変なハイテク技術だったのではないでしょうか?発熱量(カロリー)は、現在主流になっている使い捨てカイロの約13倍だそうで、圧倒的に温かいことから現在でも愛用者が少なくないようです。

使い捨てカイロのようにゴミにならないことも魅力ですが、使用する前にいちいち給油しなければならないことは、めんどくさがりの人には向いていないのかもしれません。

毎年シーズンが始まる前には、シーズンオフに長く保管したことでボディー表面が少し酸化して白くなっています。そのままでも使用に影響はありませんが、私は貴金属磨きで磨いてから使用することにしています。長く使っていると「モノ」として愛着がわいてきて、そうゆうことも魅力なんでしょうね。

私は、このカイロを現在は標準サイスを2個、ミニサイズを2個で、合計4を使用しています。相当な寒がりだなと自分でも思いますが、こういう優れモノも活用して寒さを乗り切っています。

久田