おはようございます。

本日6月10日(日)は、「時の記念日」です。国民の祝日ではありませんし、公民館は通常通り開館しています。念のため。

南陵市民センターの敷地内にも設置されている常滑市内”同報無線(塔の上のスピーカー)”の18時ちょうど(4月~9月)に行われる”定時放送”の曲が6月に入って「大きな古時計」になったことにお気づきの方も多いと思います。曲は市役所の職員の方が選曲されているのだと思いますが、6月の曲が「大きな古時計」なのは、”6月は「時の記念日」がある月”だからじゃないかと想像しています。

「大きな古時計」は原題は”My Grandfather’s Clock”といって、アメリカ人のヘンリー・クレイ・ワーク(Henry Clay Work)によって作詞・作曲され、1987年に発表されました。ヘンリー・クレイ・ワークは、「おお、スザンナ」や「夢路より(Beautiful)」のスティーブン・フォスターや「旅愁」(♪更け行く秋の夜~)のジョン・オードウェイと同時代に活躍した作曲家で、音楽のジャンルとしてはアメリカのポピュラー・ソングということになるのでしょうか?

アメリカでは、”My Grandfather’s Clock”は、下の動画のようにバンジョーを用いて、カントリー・ミュージックやフォーク・ソングとして軽快に演奏されることも多く、これもまた良いと私は思っています。ギター伴奏は動画の女性を見てもわかりますが、ギター初心者にとってやさしく弾ける曲でもあり、練習すればお子さんやお孫さんとも一緒に歌えるレパトリーとなるかもしれません。

 

 

一方、「時の記念日」が制定されたのは1920年(大正9年)だそうで、東京天文台(現在の国立天文台)と財団法人生活改善同盟(当時の文部省の外郭団体)によって制定されたそうです。

ではなぜ6月10日なのか?日本書紀によると天智天皇10年4月25日に”日本初の水時計が時を打った。”という内容の記述があり、この日付を現行の暦に置き換えると西暦671年6月10日にあたるためだそうです。

「時の記念日」制定の呼びかけは、”時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう。”だったとのこと。現在では公共交通機関の運行などでも”日本は世界一時間に正確な国”となった言えると思いますが、これも今から98年前に「時の記念日」を制定した成果と言えるのかもしれません。これからの課題は、”時間に正確”ということを”人々の幸せ”にどう結び付けるか?ということなんじゃないかと個人的には思っています。

人生も半ばを過ぎると、”自分には、時間はどれくらい残っているのだろう?”ということをよく考えます。最近では、「人生100年時代」とか「健康寿命」といったキーワードをよく耳にします。自分はあとどれくらいアクティブに活動できて、どれだけのことができるのだろう?ということですが、つまるところ「今、この瞬間」がとても大事と言えるんじゃないでしょうか?

※6月10日(日)は、私の勤務はお休み。6月6日(水)のうちにパソコンソフト上の「予約投稿」という機能によって投稿しました。便利な時代になりましたが、このように時間を操れるのもバーチャルの世界でだけ、と心しておきたいと思います。

 

 

久田