先日話に振れたヤギのお正月のエピソードですが、前回のブログを読んでいただいて読者から「続きが気になる」という手紙をたくさんいただきました。いつもお読みいただきありがとうございます。

動物の心理はどうなっているんだろうと悩むときあります。人間のような複雑な感情は持ってなさそうなときもあれば、意外と敏感というときもありますよね。しろたろうやあおいをお世話しているスタッフの中でも意見が少々分かれています。ヤギを家族の一人のように想う人もいればヤギとの関係は仕事の同僚に過ぎないというとらえ方もあります。一方ヤギの眼差しが上品で神のようなどの発想が生まれたり、ある団体全員がヤギの前で並んでお辞儀してお礼を伝えるようなシーンまで展開したこともあったり、その反面世話して思いっきり頭突きされたときに思わずNG言葉を口にするという場面も少なくなかったり。

しろたろうの餌と言えば保存食でもあるチモシーが主食となりますが、利用者や来館者から頂いた青葉や野菜の栄養も健康に欠かせないと考えられます。いつもありがとうございます。先ほどもちょうど利用者さんが大量のニンジンの葉っぱをいただきしまた! 皆さんからこそしろたろうはいつも元気でいられます。スタッフ一同毎日感謝しております。
本当は青葉が良いのですが、冬は美味しい葉っぱは限られます。そしてヤギにとってチモシーは本当に保存食にしか過ぎないかもしれません。お腹空いていてチモシーをあげても喜んでもらえないという厳しい反応も。それはそうですね。ヤギだって良いものを食べたいですよね。人間に「はい、これから毎日のご飯は乾パンだ、どうぞお召し上がりください。」のような感じでしょうか、ヤギにとってチモシーとは。

こうした状況の中で年末年始の8日の休館日を迎えたのですが、この割と長い時期をどう乗り越えてくれるかはどきどきでした。

年末年始の休館の間でも1日1回ヤギの世話はスタッフでしましたが、公民館近辺の人の出入りが少ない状況でヤギはどういうリアクションをするかは心配でした。

ここで知り合いから聞いた話を加えます。7年間飼っているうさぎさん、飼い主さんがはじめて3日2泊をしてうさぎさんを留守にする。食事の給養や見張りは1日2回(朝、夕方)頼んである。最初の2回は問題なく、しかし二日目の朝は、いままで(7年間)ずっとケージから出てこないはずが、出て、周りの植木を暴食して、周辺を散らかして、態度が狂暴に変わりました。うさぎさんは家の中がいつもより静かで見捨てられたかと警戒し、独立して動き出したかもしれません。やっぱり人に頼りすぎるのもよくないです。

この話を聞いた私がしろたろうは留守の間チモシーが飽きたらどう反応するのかとても心配でした。ご存じでいない読者もいらっしゃるかもしれませんが、シロタロウは公民館の守り神の他「脱走王」とも呼ばれる世界的に知られているエスケープ・アーティスト (以前のブログを参照)でもあります。彼ならこんな小屋から出れるかどうかは軽い疑問にも及ばない簡単な課題です。たとえ6年間は大丈夫だったにしても7年目は大丈夫とは限らない。

幸いなことにしろたろうは問題なく年末年始を過ごすことができたようです。会いに来た方たちに再び感謝を申し上げたいと思います。

それではそれでは、いかがでしたか? ヤギのスリリングなエピソード? 少なくともスタッフにとって少しスリリングでした。

今年もよろしくお願いいたします。