こんばんは。

季節は秋らしくなってきました。日の沈む時間も早くなり、「秋の夜長」の時期がやってきました。みなさんは秋の夜長をいかがおすごしですか?

読書に耽るのもいいですし、たまにはラジオ番組を聴いてみるのもいいかもしれません。

私は、

♪ 更け行く秋の夜 ~ ♪

で始まる「旅愁」という歌が好きなので、今夜はこの曲についてあれこれ書いてみたいと思います。

日本では、学校唱歌として知られる「旅愁」は、明治40年(1907小歌手年)8月に発行された「中等教育唱歌集」に掲載されました。現在まで、日本人の愛唱歌として歌い継がれています。

原曲はアメリカのソングライターであるジョン・P・オードウェイ(John P. Ordway)が作曲した“Dreaming of Home and Mother”に犬童球渓が日本語の歌詞を付けたそうです。(故郷と母への思いを唄う内容は一致しています。)

オードウェイは、「おおスザンナ」、「草競馬」などを作ったフォスターと同時期のソングライターということです。

以下、さまざまな「旅愁」をお楽しみください。

[1]ミュージカル女優の土居裕子さんによる童謡・唱歌として歌ったバージョン。

[2]アメリカ、カントリー風。もともとアメリカの民謡(=フォーク・ソング)なので、こううゆう演奏もとても合います。

なお、原曲の“Dreaming of Home and Mother”は、アメリカ本国では廃れてしまったそうです。

[3]札幌コダーイ合唱団による合唱バージョン。コダーイは、南陵スタッフのジュラさんの母国ハンガリーの三大音楽家(リスト、バルトーク、コダーイ)のひとりで、音楽教育や民謡の採譜などに功績を遺した人で、合唱曲の作曲や合唱団の指導にも力を注いだ人。1970年代にコダーイの音楽教育は1970年代には日本にも入ってきた、とのこと。(以上ジュラさんからの聞きかじり)

最後に、ギターで歌を弾き語るのが趣味の私は、現在この「旅愁」を練習しています。本来はスチール弦のフォークギターをジャカジャカ弾く芸風でしたが、この曲はナイロン弦のクラシックギターで(しっとり)爪弾く練習をしています。

どうか静かな、よい夜をお過ごしください。

[久田]