こんばんは。
今日から11月。先週末、先々週末は立て続けに季節外れの10月の台風が接近し、例年とは季節の感覚も狂いそうですが、これから晩秋に入っていきます。寒がりの私は自宅ではすでに石油ストーブを使用しています。みなさまも急な気温の変化に体調などを崩さぬようお気を付けください。
先日、南陵地区内の知人の家を訪れた際、庭先になでしこの花を見つけうれしくなりました。
撫子(なでしこ)の花。私の子どものころには田んぼや畑のあぜ道などに普通に見かけましたが、最近見なくなったと思いませんか? なんと、現在なでしこ(学名カワラナデシコ)は環境省により絶滅危惧種に指定されているそうです。
撫子は、『万葉集』や『枕草子』にも登場し、「秋の七草」のひとつとして古くから日本人に親しまれてきました。
「撫でし子」は、「何度も撫で撫でして育ててきた子」つまり「大切に大切に育ててきた子」という意味で、名前からして美しい花といえるのではないでしょうか?
松尾芭蕉の『奥の細道』から、私の好きな句を引用します。
かさねとは八重撫子の名なるべし
(旅の途中で出会った三才くらいの女の子「かさねちゃん」。かさねは「八重撫子」の名でもあり、両親が「大切に大切に育てている子」でもある。)
なでしこは日本の大切な文化とも結びついた花なので、絶滅してしまわないようにしていきたいですね。
カワラナデシコ以外に、ツワブキ、ノアザミ、ホトトギスもそれぞれ可憐な花を咲かせていましたので、写真を投稿しておきます。
カワラナデシコ
ツワブキ
ホトトギス