私が若いころ(もう20年以上前のことですが‥)、
「ファッション」は自分を表現するツールのひとつでした。

「日本未発売」や「限定商品」など、
簡単には手に入らないファッションアイテムを身にまとい、
(必死に!笑)他人との差をつけていました。

その後、PCやグラフィックソフトの浸透に伴い、
多くのファッションキッズたちが自分のブランドを立ち上げ、
誰もが簡単にオリジナルデザインの洋服を作りました。

私も夢中になって自分たちだけのクールなグラフィックTシャツを作りました。

時は流れ、時代は洋服にプリントの柄やカラーより、
どんな素材でできているのか。機能性や着心地は良いのか。
健康や環境への配慮があるか。を求めるようになりました。

そこで私が考えたのが、
生地を作るために「綿」から育てることでした。

農薬や化学肥料を使わず、たねから綿を育て、
その綿をつぐみ糸をつくり、糸から布を作る。
その布を使って洋服を作るのが、真のオリジナルなのでは!と考えたのです。

綿のたねを蒔いて一年目は、ほとんどの芽がナメクジに食べられてしまい、
二年目は、ポットから地植えする際に枯れてしまい、
三年目にやっと少しの花が咲き、綿とたねが採れました。

三年で少し‥、ですので、この先が思いやられますね。。

もしかしてこの私の「自己主張」が形になるころ、
ファッション大好きだった少年は、
プロの綿の栽培農家になっているかもしれません。

そんなストーリーのある「綿(茶色)」のたね、
南陵シェアシーズボックスに置きました。(少しですが。)

ぜひご利用くださいませ。

[南陵公民館]