こんばんは。

5月に入り、南陵市民センター敷地内にも設置されている常滑市の同報無線の夕方の定時放送の曲が、「春の小川」に変わったことにお気づきですか?

文部省唱歌「春の小川」は、作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一で、1912年(大正元年)の『尋常小学唱歌 第四学年用』にオリジナルは掲載されたそうです。

春の小川  1912年(大正元年)

春の小川は   さらさら流る
岸のすみれや  れんげの花に
匂いめでたく  色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く

春の小川は   さらさら流る
蝦やめだかや  小鮒の群れに
今日も一日   ひなたに出でて
遊べ遊べと   ささやく如く

春の小川は   さらさら流る
歌の上手よ   いとしき子供
声をそろえて  小川の歌を
歌え歌えと   ささやく如く

1941年(昭和16年)に国民学校令が発令され、従来の小学校が国民学校初等科された際に、歌詞を口語に変更。さらに戦後の1947年(昭和22年)学校教育法により、現在の小学校となった際にも歌詞が変更され現在の歌詞となったそうです。

春の小川  1947年(昭和22年)

春の小川は   さらさら行くよ
岸のすみれや  れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら

春の小川は   さらさら行くよ
えびやめだかや こぶなのむれに
今日も一日   ひなたでおよぎ
遊べ遊べと   ささやきながら

南陵地区内にも小川がいくつかありますが、私の子供の頃はメダカやオタマジャクシが泳ぎ、カニがはい回り、河口では芦が生い茂った川でした。私が大人になった後にコンクリートでの護岸工事が行われ、川の生物たちにとっては住みにくい川となったのでしょうか?1947年版の(最新の)「春の小川」のような光景さえもあまり見ることができなくなってしまいました。

久田