こんにちは。
明日であっという間の11月も終わり、いよいよ師走に突入しますが皆さんは忙しくお過ごしでしょうか。

仕事も私事も確実に12月は11月よりも忙しく、
特に日本の伝統文化「忘年会」は、
お酒をがぶ飲みし、時には仕事と私事が混在し、それが朝まで続くこともあり、
タダでさえ忙しい上に体調までも崩しかねません。
楽しいお酒、悲しいお酒、お付き合い等いろいろあるとは思いますが、悪酔いも含め“お酒での失敗”は皆さん充分にお気を付けくださいませ。

ちなみにお酒の分解能力(強い・弱い)は遺伝子で決まります。
お酒が強い人と弱い人の差は、ALDH2型という酵素の活性遺伝子の型によると言われています。

国税庁のHPのお酒に関する情報(https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/seminar/h19/02/02.htm)によりますと、

アルコールの分解に関する酵素は、アルコールを分解する酵素とアセトアルデヒドを分解する酵素の2種類があり、このうちアセトアルデヒドを分解する酵素は次の2種類があります。

◆ALDH1型・・・・血中アセトアルデヒド濃度が高くなってから作用が始まり、ゆっくり分解する酵素(やや弱い酵素)
◆ALDH2型・・・・血中アセトアルデヒド濃度が低い時点から作用する強力な酵素

※アセトアルデヒドは、血液中のアルコールが肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)によって分解された中間代謝物質です。このアセトアルデヒドは、更にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解されて酢酸になり、最終的に炭酸ガスと水にまで分解されます。
お酒が強い人と弱い人の差は、このALDH2型の酵素の活性遺伝子の型によると言われています。

◆NN型・・・・ALDH2型の正常活性遺伝子型(お酒に強い)
◆ND型・・・・NN型の16分の1の活性しかない遺伝子型(ある程度は飲める)
◆DD型・・・・ALDH2型の活性のない遺伝子型(ほとんど飲めない)

※女性の場合は、女性ホルモンが酵素の働きを抑制するため分解力が弱くなるといわれています。

自分がどの型に属するかは血液検査でわかりますし、もっと簡単な方法としては、腕に消毒用アルコールを含ませたバンソウコウを10分間貼って調べることもできます(赤くなったらDD型、ピンクになったらND型、無反応はNN型だそうです。)。

※詳しくはコチラで→テーマ02 「あなたはお酒が強い人?弱い人?」

もちろん代謝には他の遺伝子も関与しているので、ALDH2型という酵素の活性遺伝子の型だけで、自分のスペック全体を判断するのはお勧めはしませんが、検査結果を「酒の肴」にするにはちょうど良いかもしれませんね。

まぁ何事も(死なない程度に)ほどほどに。。

[南陵公民館]